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2010年3月

日本人の生産性の低さの謎。

GDP換算で見ると、いまや日本人の生産性は先進国の中で最低クラス、要するに、なんだかよく分からないけど忙しそうに長時間労働をしている日本人よりも、一ヶ月とかのバケーションを平気でばんばんとるヨーロッパ人の方がよっぽど稼いでいる、ということらしい。
もう大人だし、入社以来その他大勢に紛れていままでずっと笑ってごまかしてきていたのだが、だんだんそうもいかなくなってきた。メールの細かい言い回しに関する暗黙ルールの指摘などを皮切りに日本企業文化の細かい刃片がボディーブローのようにわたしの体に突き刺さる。もちろん英文メールでも、相手に失礼のないように、感情を害さないように、何かを頼むときは感謝の気持ちを表すように、と気を使う。しかし、和文の社内宛メールをしたためるときのその気の使いようといったら、英文メールの比ではない。外資なら、そんな細かい事に時間を使うのはもったいないので簡潔明瞭に、で済ませられるのだが、日本企業ではそうはいかない。社風にそぐわない社内メールの細かいフレーズのミスは、時には本人の会社生命の抹殺にもつながる重大事に発展しかねないのだ。別にここに限らず、わたしの過去の経験と見聞から、一般的に日本企業には次のような特徴が見られる。1、本業以外のささいなことにも細心の注意を払い時間をかける必要がある。2、大勢がよってたかって同じ事をやる、人海戦術戦略を採用する傾向がある。3、マネジメントとスタッフの実質上の業務区分があまり明確でない。これらは日本人の生産性の低さの一因かもしれないが、別にわたしはこれらを悪いと言っている訳ではない。過去に日本の製造業が世界を席巻できたのは、これらの特徴に見られるように、日本人の一人一人は弱くても、人海戦術で束になってド根性で欧米列強を打ち負かしてきたからだと思うから。
それにしても、冷静に考えると、働く方にとってみれば、そういった環境ではたらくって、かなり厳しいよなぁ。わたしもあと何日もつのだろうか?

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多国籍軍ランチ

わたしのいる部署には、アジア、アメリカ、ヨーロッパ諸国からの外国人社員が20人近くいる。せっかくなので彼らとランチをご一緒させていただくことにした。日本にある日本企業で働く外国人が一体なにを思っているかとても興味があったからだ。基本的に、彼らは普段職場ではあまり日本人とはつるまない。お昼時だけ固まって多国籍軍でランチに出かけている。今回のメンバーは欧米の人たちだったのだが、それぞれ個性的、斜め向き、シニカル、ブラックで話が面白い。(そもそもこういう感覚を昼時ぐらい周囲に通じない英語で共有してリラックスしたいから彼らは固まるのだろう。外国で固まるのは何も、日本人やインド人だけではない。)
彼らはそれぞれ高度技術をもった独立したプロフェッショナルであるという意識が強く、特にエラいと思うのは、きちんとその日やることを終わらせれば、他の大勢の日本人がいくら残業して残っていようと何だろうと、さっさと定時退社することだ。そう、いくら強烈であろうと変な文化に染まらないのだ。
印象に残ったのは、彼らは、会社では自分たちガイジンよりも日本人の方が優秀だと思われてガイジンは優遇されない、と感じているらしいことだった。これはスゴい発見だ。特に欧米系外資だと、多くの日本人は、日本人よりも欧米人の方が出世も早く厚遇される、とボヤイている。あなたのコンプレックスはわたしのコンプレックス。そういうのって世界中どこでも同じなんだなぁ。。。

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企業理念、宗教と無宗教のあいだ。

わたしと夫は、ほぼ同じ時期に就職、転職した。
そして新人社員研修でもらってきた、それぞれの会社の企業理念が書かれた冊子を見比べてみた。
夫が勤めるのは超華やかな外資系企業、一方わたしが勤めるのは、世界進出を始めたばかりのドメの日本企業。夫の会社の企業理念の小冊子は超おしゃれ。スマートに英語で書いてあって、きれいな写真で飾られていてデザインが洗練されている。一方わたしの勤める会社の企業理念が書かれた小冊子は、日本語で書かれていて、デザインもなんともイケてない。
でも、書かれている内容はどちらも、「顧客第一」など、ほとんど同じなのである。
それなのに、なぜ、この「企業理念」、外資系企業がやるとそのまま「ふうん」と受け入れられて、日本企業がやると「日本企業的だ」とか、「宗教的だ」とか、「軍隊的だ」とかになってしまうのだろう。
その原因のひとつとして、日本企業のやり方が、なんともダサいからであることが考えられる。この、なんとなく「洗練されていない」「ダサイ」という感覚は世界共通だと思う。人間は、洗練されているものに対しては心地よく感じ警戒しないが、「ダサイ」ものに対しては、なんとなく不安を覚え、警戒するものである。
世界進出を目指すなら、人間本来の警戒心をかき立てるようなダサイものではなく、まず洗練された企業理念の冊子を作ることから始めるべきだと思う。世界に受け入れられるためには、時にはカタチは中身より重要なこともあるのだ。

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社内公用語を英語にするということ。

突然、社内のプレゼン資料と会議が英語になった。世界中から優秀な人材を呼び込むためには社内の共通語を英語にする必要があるとのことだった。それでも、心は日本、言葉は英語、らしい。確かに、日本語しか通じないようなメンドクサイ会社には優秀なガイジンはわざわざ入社しようとは思わないだろう。しかしながら、海外の拠点で外国人をマネジメントするためには、価値観の拠り所が必要になる。それが、日本人であるというIdentityだったり、日本の文化だったりするのだろう。グローバル化だ英語だなんだかんだといっても、所詮、海外かぶれしまくって、日本人であるというIdentityを持たない人間は、グローバルで通用する人材にはなれないのかもしれない。何より先に、「日本人であること」に誇りを持つ、ということは世界進出を考える上でのボトムラインなのだろう。(そういや以前、夫とともに外資に勤めていた頃、日本人であることを強く意識させられる状況にあって、一緒にお茶なんか習っちゃったよなぁ。。。)
それにしても、前、トヨタかどっかの会社が社内公用語を英語に切り替えて、仕事の効率が大幅ダウンしたため日本語に戻したって話をきいたことがあるけど、もし、いきなり英語公用語化がここの会社で成功したらスゴいかも。日本人は英語に苦労してるっていうけど、所詮、強いリーダーの号令で会社をあげて全社員一気に走り出しちゃえば、実は英語ごとき何でもなかったんだっていう証明になるからね。

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世界的なブランド力のない日本企業が強くなるには?

アメリカのGoogleには世界中から天才級の人材が集まってくる。
じゃあ、世界中から才能を呼び込むような(世界的な)知名度もブランド力もない日本企業が強くなるにはどうすればいいのだろう? 
まず、その道の一流の人材を雇い、時間とお金をじっくりかけて、整理した各業務の方法論や仕組みやフレームワークを徹底的に作る。そしてそれが済んだら、天才ではない大勢のフツーの従業員たちに、強力なリーダーの号令で「四の五の言うな、なんでもいいからこれをこの通りに徹底的にやれ」とルール化して有無を言わさずそれらをやらせる。そしてそれらを繰り返しているうちに、フツーの人たちは気がつけばなんか結構スゴいことをやっていて、なんか会社も伸びている。。。
これも世界中から才能を呼び込めない凡人集団の日本企業がGoogleみたいな企業に勝つ方法のひとつ。。。この会社に勤めていて、ふと感じた。
個性が強くわがままな軽装世界的オールスター集団 vs 強いリーダーのもと統率された重装凡人カミカゼ集団、これからの時代勝つのはどちらだろうか?

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いままでのあらすじ。

オランダより帰国後、こちらから日記を引っ越してきました。

オランダMBA - Nyenrode日記 - 欧米流の「社交」が怖いっ!
http://ameblo.jp/nyenrode/

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